オハイオからおはよー!

アメリカのオハイオ州シンシナティで駐在勤務している女性のブログ

シンシナティで日本食材を買える場所

アメリカ国内の大都会にあるミツワのような大きな日本食専門スーパーはシンシナティにはありませんが、日本食や調味料を買えるところは複数あります。
私が日本食材を買いたいときに行くスーパーをまとめました。

 

  • ジャングルジムズ(Jungle Jim's International Market)

私にとってシンシナティのディズニーランドと言っているくらい、なんでも売っているインターナショナルスーパー。あほみたいに大きいです。
日本コーナーでは醤油、ポン酢、わさびのような基本的な調味料や、お菓子、飲み物、インスタントフード、冷凍食品を買うことができます。
各国ごとに棚が分かれていて、いろんな国の食べ物が買えるので旅行の思い出があるものを買ったり、よく分からないものに挑戦したりできます。
お酒コーナーも巨大ですが、ただ日本のお酒はビール(アサヒ、キリン、サントリー)、日本酒、焼酎、梅酒くらいです。
あと魚介コーナーが大きくて、色々な魚を取り扱っています。魚丸ごと一匹でも売ってますし、頼めば切り身にもしてくれます。
2店舗ありますが、どちらもダウンタウンからは車で30分くらい。シンシナティの人たちも大好きなスーパーです。

  • CAM

こちらもインターナショナルスーパーと言ってはいるものの、実際は中華系スーパー。アジア食品を全般に扱っています。
ジャングルジムズ同様、基本的な調味料やお菓子も買えますし、冷凍食品はこちらのほうが多い気がします。
日本食ではないですが、ここの中華お惣菜はとても美味しいのでおすすめ。

  • 東京食品(Tokyo Oriental Food Shop)

CAMのほぼ隣にある日本食専門スーパー。スーパーといっても大きくはなくて、小さめのコンビニくらいのサイズ。日本人夫婦が経営されています。
シンシナティでは超レアな冷凍明太子が買えるのと、お漬物も取り扱っています。お店の奥には大きいクーラーボックスがあって、その中には冷凍の魚の切り身も売ってます。
明太子とタコが食べたい時はここに来ます。
ただGoogleマップのレビューにもちらほら書かれているとおり、賞味期限切れの食品がちらほらあるので要注意です。

 

上記以外では、中華系スーパーに行けば大抵日本食材も少しは取り扱っています。
あとはKrogerのような普通のスーパーでも醤油、ポン酢、みりんや、お菓子(ポッキーはどこでも売ってる)が買えます。
Fresh Marketという高級スーパーでは、日本だと成城石井で見るようなレベルの高い調味料や食材が売られています(だし醤油とか)。

シンシナティでの住居エリア選び

シンシナティに引っ越す際、出張でも来たことがなかったため、アパートを探そうにもエリアを絞ることでまず苦労しました。

当時社内の人から聞いた話や、実際シンシナティで生活してみた結果のおすすめエリアをまとめました。あと、最後におすすめしないエリアについても書きました。

 

単身の場合

ダウンタウン、OTR(Over-The-Rhine)、Mount Adams、Oakley、Hyde Parkが色々な人から薦められました。

オフィスビル街で、基本アパートメントの価格帯は高いですが、その分綺麗です。川沿いは道が整備されていてランニングやバイクに適しています。レストランも多いです。ただ難点としては、ビジネス街なので夜になると人通りが少なくなります。また野球、アメフト、アイスホッケーのスタジアムがあり、スタジアム周りは試合後すごくうるさいです。実際、最初はスタジアムに近いダウンタウンのホテルに泊まっていたのですが、毎日22時ごろにスタジアムの花火の音が響いて寝れなくて困りました。

  • OTR

ダウンタウンの北にある、レストランやバーが集まっている地域で、飲み歩きたいのであればOTR一択です。元々貧困地域でしたが行政が介入し、この数年でおしゃれなエリアに変わりました。ただそのような歴史があるので、栄えているエリアから外れると誰がどう見ても治安がよくないことが分かります。

私は違う地域に住んでいますが、コロナ前は毎週末OTRに飲みに行っていたので、ダウンタウン/OTRへの引っ越しを検討していました。ただ、BLMが起きた時、ダウンタウン~OTRでは毎週末デモが起こって外出禁止令が発令され、今後もデモが起きる場合は自由に外に出れなくなるリスクがあると感じました。

ダウンタウンの東にある地域で、ここもバーが色々あったり大きな公園があったり、人気の高級住宅街です。ただ個人的には、坂道が多いので、雪が多く降った日は車を運転できない気がします…。 

このふたつは隣り合っているエリアで、ダウンタウンから15分くらいの距離です。このあたりは”Young Professional”が多く住んでいるエリアで、なんだそれと最初は思いましたが、どうやら20~30代の良い仕事についている人を指すようです。実際、P&Gのような大手に勤めている人や、医師看護師等の医療専門職の方が多く住んでいます。

バーも多く、OTRまで出なくても飲み歩くことが可能です。また治安が良いので、夜にランニングしている人や犬の散歩をしている人も見かけます。

Hyde Parkのほうが高級住宅街、Oakleyは若者が住みやすい場所、というのが現地の人達の認識で、「自分の娘が一人暮らしするならOakleyに住まわせる」と複数の人が言っていました。

 

学生の場合

お金のない学生はUniversity of Cincinnatiまわり(特にClifton)、お金のある学生はOakleyでルームシェアをしている印象です。

UC周りは安いレストランやバーも多いですし、なにより学生が多く住んでいるので、大学生活を楽しむ上では良い場所だと思います。夏は家の外でビアポンしているグループをよく見かけます。ただ、学生の多い街=安い、ということなので治安が良いとは言えません。ぼろっぼろの事故車が走っているのもよく見かけます。

 

家族/子供がいる場合

子供がいる場合のおすすめはMasonのほぼ一択です。

駐在員が多く多様性があり、裕福な家庭の人ばかりなので安全かつ街が綺麗です。また、Masonの公立学校もレベルが高いと聞きます。

大手スーパーも揃っていますし、レストランも多いです。娯楽は特にないですが、家族との時間を優先するのであればとても良い場所だと思います。ダウンタウンまでは車で45分くらいです。

私ももし子供を持ってシンシナティに住むのであれば、絶対Masonを選びます。

また、Hyde Parkも高級住宅街として有名です。ただこちらはどちらかというと白人が多い印象です。引退したスポーツ選手なんかも住んでいる地域です。こちらはダウンタウンまで車で15分程度です。

 

その他

ゲイタウンというほどではないですが、North SideというエリアはLGBTQ friendlyな地域で、レインボーフラッグを掲げているお店も多いです。この地域はちょっと変わっていて、アーティストが多く住んでいたり、魔女姿で動画をあげている人がいたり、ダイバーシティがあります。ただまだ開発途中の土地で、治安はよくありません。良いバーやカフェもあるし、レコード屋さんがあったりして、個人的には好きなエリアです。

 

おすすめしないエリア

そして最後に、おすすめしないエリアですが、ダウンタウンの西側、川を挟んだ向こう側にあるWest Sideという地域はとにかく治安が悪いのでおすすめしません。

元々工場地帯で裕福な土地ではなく、そこにOTR開発によって追い出された貧困層が移り住んできたという背景があります。ダウンタウンへのアクセスがいいわりに家賃が安いので、同棲したてのカップルやルームシェアをしている若者も多いのですが、元々住んでいた人曰く、「数年前に住んでいたときは毎晩銃声が聞こえてたよ」とのことでした。

美味しいレストランがあるのでUberでそこに行ったときは、ドライバーに「一本違う道は本当に危ないから、食事が終わったらレストランでUberを呼んで、まっすぐ帰るんだよ」と言われたり、West Sideに住んでいる友達の家のパーティに呼ばれた時に彼氏と行ったときは「あのエリアを夜中に運転したくないから、遅くなる前に帰ろう」と彼氏に言われたり、ローカルの人の中では、West Side=危ない、という認識のようです。

いま全米で起きているデモについて

日本でもニュースになっているとおり、ジョージフロイドの事件が発端となり、全米では多数の都市でデモが行われていて、デモ隊の暴徒化や略奪が問題になっています。

ここシンシナティにおいても先週後半にダウンタウンのお店の窓ガラスが夜中に割られたと、そのお店のインスタグラムのアカウントで見て心を痛めていたのですが(とても好きなお店なので)、週末にデモが行われ、日曜日の夜から明日火曜日までの夜間外出禁止令が発令された状況です。

また、シンシナティ近隣の都市であるケンタッキー州ルイスビルでは、ダウンタウンのお店はどこも木の板で窓ガラスを保護されているものの、保護していないお店の窓ガラスは割られ、ATMやバス停のガラスも割られていると、友人が写真をポストしていました。インディアナ州インディアナポリスも同じような状況のようです。

 

最近は、今の状況をどう思う?と誰もがデモについて話しています。日本にずっと住んでいた私としては、確かにあの事件はひどいもので、警察官は逮捕されるべきだけれども暴徒化はただの便乗なんじゃないの?と思っていましたが、ただ、色々なアメリカ人と話すことで少しずつ考えも変わってきました。

一人の友人は、過去何度も差別による殺人や事件が米国内で起き、そのたびにデモを行うけれども、結果的に状況が変わっていない現実があり、平和的なデモ(プラカードを持って行進)だけでは何も変わらない、という政府への不信感も今回の暴徒化の背景にあると感じているようです。確かに、今回の事件が起きた当初は警察官に対する処罰は解雇だけでしたが、デモがひろがり、逮捕に至りました。とはいえ、その罪状は第3級殺人罪などで、どうやらそれは「殺意はなかったけれど、殺してしまった場合」の罪状らしく、事件時の動画を観た人は分かると思いますが、そんな罪状に納得がいくわけもなくデモは悪化しました。そもそも事件が世の中に知れ渡るようになったのは周囲にいた人が事件の動画をSNSにアップロードして拡散されたからであり、時代が違えば(今回もまわりに人がいなければ)、誰も知らずに事故として片付けられていたのでしょう。

また、違う友人はシンシナティのデモに実際に参加したようですが、デモ隊が何かしたわけでもないのに、警察から催涙ガスを使ってきたと言っていました。なお、催涙ガスジュネーブ条約によって軍隊における使用が禁止されています。ちょっとこのあたりは理解できないというか、警察がデモ隊の暴徒化を煽っているようにすら感じてしまいました。そもそもその友人は軍経験者ですが、警察のほうがすぐに人を殺すから恐怖を感じると言っていました。

こういった背景がある上に、アメリカは今どこもコロナの影響で失業者数が最悪な状況です。また、新型コロナによる外出禁止令中に痛感しましたが、スーパーの店員のような、あまり賃金が高いとはいえないうえに人と接触することによる感染リスクが高い職種はほぼ黒人でした。つまり、そのような職業選択に関係する色々なところでも人種による差があり、それもこの事件やデモの根底にあるのだと思います。

 

何が起きればデモが収まるのか、私には想像がつきません。また、オハイオ州は2週間前からレストランや小売店の営業が再開したばかりですが、デモに巻き込まれるのを避けるためにダウンタウンに飲みに行こうとはならないですし、そもそも夜間外出禁止令がでているので出かけることができません。この結果、また失業者が増えると思うと、なんとも言えない気持ちになります。

ただ、海外から見えている以上に米国における差別は根強いことを、今回あらためて感じています。

 

米国駐在準備②引っ越し準備

日本国内の引っ越しは慣れていたのですが、アメリカへの引っ越しとなると事情が異なることが多々ありました。引っ越しの際の注意点と、私が実際にアメリカに持ち込んで役に立ったもの、立たなかったものをまとめました。

 航空便か船便か

アメリカへ引っ越すとなると、荷物の郵送は航空便か船便か選択することになります。

航空便であれば2週間程度でアメリカに荷物が到着します。船便に比べて高額であるものの、早く着くことがメリットです。デメリットとしてはダンボールに収まるサイズしか送付できないので、家具等は含めることができません。

船便はアメリカに届くのに2カ月程度かかります。家具等のかさばるものも運べることがメリットですが、その代わり時間がかなりかかります。

私は家具等の大きな荷物の輸送は不要だったので、航空便を選択しました。グラス含め食器も送りましたが、特に割れたりとかのトラブルはありませんでした。

送れないもの

食品や医薬品は業者に頼む引っ越し荷物に含めることができません。口に入れるものはすべてNGと思えばよいです。自分で飛行機を使う際の荷物に含めることは可能なので、薬とかはスーツケースなり機内持ち込み荷物なりに入れれば問題ありません。

 

ここからは私の実体験に基づき、これ持ち込んでよかった!というものと、いらなかったものを挙げていきます。

アメリカに持ち込んだほうがよいもの
  • 現金

高額はいらないですが(100万円以上を飛行機で持ち込むと税関に行かないといけないし)、例えばホテルでセルフのランドリーを使う場合は25セントコインが必要なので、結構重宝しました。ただ、高額紙幣はその後の生活でも全く使わないので、1ドル紙幣多めをおすすめします。ちなみにアメリカに引っ越してきてから使った一番高い紙幣は、イベントの時に使った20ドル紙幣です。

なお、アメリカで銀行口座を開くにはまずSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が必要で、入国後、SSNを入手して銀行口座を開くまで3週間くらいはかかった記憶です。

  •  日本のクレジットカード

引っ越してきたては何かとお金を使うことも多いですし、そもそもどこに行っても現金を使わないので、クレジットカードは必須です。不正利用ロックがかからないように、事前にクレジットカード会社に連絡したほうがベターです。

アメリカだととにかく電話番号が必要です。銀行口座を開く、車を借りる、住居を探す等、生活を始める際に電話番号が必要になるシーンが多いです。こちらでの電話番号&ネット環境が手に入るまでの1~2ヶ月使えるSIMカードを日本で入手しておくことを強くおすすめします。

アメリカで銀行口座を開く際にマイナンバーを聞かれました。航空便の荷物に含めていたので手元になく(いまだに通知カードだし)、持っていない旨を伝えたら問題なく銀行口座を開ことができましたが、たぶんあったほうが良いです。

  • 携帯を車に固定できるアイテム+USBケーブル

NYのような限られた都会に住まない限り、引っ越した直後から車は必須です。レンタカーの場合、USBケーブルで繋げば車の画面に自動でマップを映してくれる車種か、そうじゃないかが事前に分からないことが多いので、日本から自分で持ち込んで大正解でした。

  • サングラス

特に夏場は日差しが本当に強くて、しかも日差しを遮る建物がないため、サングラスがないと眩しくて運転できません。冬でも天気が良い日の西日はかなり目にきます。引っ越して早々に車の運転をする場合には日本から持ち込み必須です。車の運転が長時間のこともあるので、リゾートでかけるようなものより、軽さ重視のランニング用サングラスが役に立ちました。

  • ボディクリーム

しばらくホテル暮らしで本当に乾燥がひどく、全身にボディクリームを塗りたくる必要がありました。ホテルのアメニティでは足りず、乾燥のせいで肌荒れしたので、初日から使うためにも自分で持ち込むことをおすすめします。

アメリカに持ち込んだけどいらなかったもの
  • 日本の食品

シンシナティは地方都市で日本人もそこまで多くないので、アメリカの大都市にあるミツワのような大型の日本食スーパーはありません。ただ、小さめの日本食スーパー、アジア系スーパー、色んな国の食品を取り扱っているスーパーはあって、調味料やお菓子なんかはこちらで買えます。食品はスーツケースに入れるとかさばるので、いらんかった…と思いました。

  • シャンプーや化粧品

私は髪の毛が長いこともあってシャンプー・トリートメントにはこだわりがあり、日本から持ち込んだのですが、水質が違うせいか仕上がりが日本で使っていたときと異なり、髪の毛がぺたーっとなってしまったので、買い換えました(アメリカの製品だったけど)。

化粧品も、湿度・日光量・気温が変わると使用感が変わるので、こちらで揃えたほうがベターです。アメリカはコスメ大国で、無香料や低刺激の製品、あとは皮膚科医監修の製品等もあるので、選択肢は色々あります。あと、日本で一般的なナチュラルメイクよりも、眉毛しっかり!陰影しっかり!(orすっぴん)が基本なので、日本のナチュラルな仕上がりの化粧品が全然役に立たないです。

  • 日本の洋服

日本の洋服ってふわっとしたデザインや淡い色のものが多いですが、こちらで着るとかなり浮きます。浮いて良いことは特にないです。元々海外ブランドをよく着ていたのでそれらは重宝していますが、日本のブランドの洋服はかなり捨てました。シンシナティにもモールもあるしアウトレットもあるし、ネット通販も盛んなので、こっちで揃えることをおすすめします。

米国駐在準備①ビザ申請準備から発行まで

米国駐在のビザ申請に際して、必要な書類や各ステップに係る時間について書いているブログがほぼなかったため、大枠が分かるように私の実体験をまとめました。2019年4月に駐在の話をもらって、8月にビザ取得、9月上旬に渡米しました。早めにこれをやっておけば楽だったのに!と思う内容も書いています。

なお、私は米国系企業で勤務していて、ビザの種類はL-1B、専門職として赴任するためのビザ取得でした。ビザ申請書類自体は米国の弁護士事務所が作成してくれました。

私の場合は面接を受けたい時期に海外旅行を予定していて、万が一パスポートの返却が間に合わないと困るので旅行後に面接を受けることにしたため、準備開始から時間がかかりましたが、全部タイトに詰め込んで、何も問題がなければDS-160(後述します)の申請からビザ入手まで1カ月程度かなと思います。

 

  • 4月中旬:駐在の話を承諾する

この時点では準備は何も開始せず。とりあえず家族と仲の良い友人に渡米するかもと伝えたくらいだったものの、今思えばこの時点で、

・大学と大学院の卒業証明書と成績証明書の入手

・パスポートの更新(赴任予定期間+6カ月後に有効なパスポートが必要)

・ビザ用写真撮影

あたりをしておけば良かったと思います。

  • 6月初旬:ビザ申請仲介業者からの初連絡

私の駐在に関して誰か偉い人のgoサインが出たのか、アメリカのビザ申請仲介業者から初メールがきて、ビザ申請に必要な書類作成や入手の指示を受けた。ざっと必要書類を見たところ、

・大学以降の学歴証明(英語)

・履歴書(英語)

・赴任予定期間+6カ月後に有効なパスポート

と、あとは細々したものが必要とのこと。学歴証明は国内だと申し込みから入手に1~2週間くらいかかる。

履歴書は、元々海外転職しようと思っていた時期があり事前に作ってあったので、それを修正して完了。フォーマットは日本と全然違うので、「resume+exapmle+自分の職種英語名」あたりでGoogle検索すればテンプレがたくさん出てきます。

私はパスポートの更新が必要だったので、これらの書類を揃えるのに2週間程度かかりました。この後のビザ申請にも写真が必要なのですが、背景は「白かオフホワイトの無地のみ」のみなので、パスポート用の写真も「白かオフホワイトの無地」で取れば、ビザ申請用に転用できます。

なお、私の仲介業者はアメリカの業者で、日本語でも行政手続きの単語は難しいのに英語で専門用語を使った指示がばんばんきて、メール1通理解するのにも時間がかかりました…。

あと、ご家族を帯同する場合は戸籍謄本も必要なようで、その戸籍謄本の英訳を頼む必要があり(自分でもいいのかもですが)、それに結構時間がかかったよと会社の人が言っていました。

  • 6月下旬:大使館の面接予約指示

必要書類が一通りそろったからDS-160をとにかく早く申請して大使館面接の予約をせよ、との連絡を6月下旬に受ける。

DS-160は面接予約前に必要な申請フォーマットで、「DS160」でGoogle検索すればサイトがでてくる。最初に、氏名と質問事項を登録して、番号が付与されればいつでも途中から入力を再開できる。DS-160は入力途中であれば何回でも修正できるが、一度申請すると修正はできず、内容を修正するには新しく申請する必要があるので、十分に気を付けていただきたい。

内容は

・氏名やパスポート情報等、自分に関する情報

・雇用主の情報

・犯罪歴や違法行為の有無

・ビザ申請用写真アップロード(白かオフホワイトの無地のみ)

を記入する。テロを企てたことがあるか、とか、違法的に選挙で投票したことがあるか、とかそういった質問にアメリカを感じる。

一応日本語も選択できる。ただ、質問事項自体が日本語になるわけではなく、カーソルを合わせると日本語が出てくる仕様なのだが、Google Chromeだとうまくいかず、IEだと表示された。全部記入するために大体2時間くらいかかりました。

ESTAでは任意記入であるSNSの情報が必須入力事項であるのも特徴的。選択肢に各SNS名があって、アカウント名を入力する必要があり。これは近年追加されたらしい。2019年に、ハーバード大学入学予定だった学生が、Facebook上の友達が反米的な投稿をしていて、それを理由に空港で入国拒否されたとニュースになっていたので、内容が絶対確認されないというわけでもなさそう…。

www.cnn.co.jp

  • 7月1日:DS-160提出、面接予約

ビザ申請用写真アップロード(白かオフホワイトの無地のみ)と何回も書いているところからお察しのとおり、私はパスポート用に背景青で撮ってしまった写真しかなかったので、撮り直しをしてDS-160をようやく提出。

7月後半は旅行の予定があったので、8月1日に面接の予約を行った。これもオンライン上で可能です。予約時にはVisa Fee 190USDをオンラインで支払う必要があるものの、領収書が発行されません。会社に経費精算の必要があったため、メールと電話の両方で大使館に問い合わせましたが、領収書発行は不可と言われましたので、スクリーンショット等で支払いの履歴が残るようにしたほうがベターです。

ちなみに1回目はメールアドレスに誤記があって(初歩的)、DS-160を再提出した。提出済みのDS-160の内容を修正するには新しく申請する必要があるものの、ゼロから記入し直すわけではなく、申請済みのDS-160の番号を入れることでフォーマットとして読み込むことが可能。

 

  • 8月1日:米国大使館で面接

赤坂の米国大使館で面接を受けました。私は結局大使館で4時間待ち、面接2分といったところでした。面接予約時に8:30、9:00といったように時間枠が設けられていますが、一番早い時間にして面接予定より早く大使館に着いたほうがよいです、本当にずっと大使館内で待たされるので…。

まず、大使館に入る前に空港にあるようなX線チェックがあります。大使館HPには持ち込みは20cm×20cmのバッグのみという記載がありますが(何が入るんだ)、普通にリュックサックも持ち込めていました。ただ電子機器については厳しいようなので、持ち込めるのは携帯電話くらいだと思われます。

次に大使館入口で必要書類と予約番号の確認が行われます。ここが詰まっていると、外で待たされるので炎天下や雨の中だとかなりきつい。

その後、大使館に入ったあと、必要書類を提出とFraud Prevention and Detection Fee 500USDの支払いがあります。支払いはカード使用可能で、レシートが発行されます。

提出後は面接ですが、個室ではなく、カウンターに窓口が複数あって、そこで面接を受けます。待っている間に申請者が面接官とどのような会話をしているのか丸聞こえです。私の場合は大手の米国企業勤務で、L-1Bという企業が持っているビザ枠の中での申請だったので、職種、赴任予定期間くらいしか聞かれず、2分くらいで面接が終了、ビザの許可がおりました。ビザ申請仲介業者からは会社の組織図や雇用証明書も持っていけと言われたものの、実際に提出することはありませんでした。あっけなさすぎて、え?これだけ?と思いながら大使館を出ました。

ただ、かなり長い時間質問を受けている人もいて、例えば研究者をしているであろう方は、どういった研究か、なぜ米国の大学に行く必要があるのか、赴任中の給料はいくらなのか等かなり詳細を聞かれていました。いわゆるタレントビザなんかはさらに厳しいと聞きます。

 

面接から2週間弱後、レターパックにて書類とパスポートが返送されました。パスポートにビザ(といってもただの紙)が貼られており、記載されている情報に誤りがないか確認して、ビザ入手完了です。

 

このブログについて

私は2019年にアメリカの地方都市シンシナティに引っ越して、外資系企業の駐在員として働いている女性です。

アメリカに引っ越す際や引っ越した直後は必要な情報は色々なブログから入手していたものの、NYやLAといった超都会の人が多かったり、女性のブログは駐在員の妻の方の子育てブログが大半を占めていて、この何かと不便で途上国のようなアメリカの地方都市で女性1人で働き暮らしていくための情報が少なかったので、そういった私のような方に役に立つ情報を書いていきたいと思っています。

また、将来アメリカで暮らしたい方や、文化面や仕事面でのアメリカと日本の差を知りたい方等、シンシナティに住んでいる人以外にもお役に立てたら嬉しいです。